栂池から白馬乗鞍岳・小蓮華岳往復(山スキー)90年3月の記録
メンバー:K氏、Sさん、私の3名。
 

(左)小蓮華岳山頂

(左下)天狗平

 
 

 

 

 

      小蓮華岳から望む白馬岳

  

 

 

 

 

 

 


 

   

まだ若いね、この頃は  



  

コースと日程

一日目 : 栂池で2時まで滑った後、栂の森からシール(注1)を付けて歩き出す。


今日は成城学園ヒュッテまでなので、30分程の
登りで終了である。
K氏が成城学園の教師をやっているので、
今回の宿泊が可能になった。
もちろん、無人小屋だ。鍵を開けて中にはいると
小屋は真っ暗で冷え切っていた。
窓を開けて、ストーブを点けるが、1時間程しないと
小屋自体が冷えているので、暖まらない。
今夜の夕食はビーフストロガノフもどきだ。
ワイン2本とブランデー、生ハムが有るので、
いい宴会になりそうだ。
 

  

二日目 : 昨日はあまり天気が良くなかったのだが、今日は快晴。
      サングラスをしないと外を歩けないほどだ。
      朝食を摂って、出発。1時間ほどの登りで天狗平に出る。
      おとといの新雪が30cmほど積もっているが、下がクラストしているので快適に歩ける。
      小休止の後、白馬乗鞍岳への登りにかかる。3人それぞれのペースで登るので
      大きく離れてしまった。1時間から1時間半程で平らな山頂に到着。

      ここから白馬大池にゆっくり下る。夏は大きな池だが、いまは雪原である。
      池の上の雪原を横断し、小蓮華岳の稜線を登る。この稜線は風で雪が飛ばされ、
      クラストした雪が出ている。シールに加え、クトー(注2)を付ける。
      クトーが締まった雪に利いて、快適に登れる。10時丁度に山頂到着。昼飯にする。
      リュックの中で冷えたビールが美味かった。

      

さて、これからがお楽しみの滑降だ。雪の状況から、
どこでも滑れそうなので、白馬乗鞍岳への登り返しが
少なくなるように、回り込んで降りることにする。
小蓮華岳から初めは稜線上を下り、信州側の斜面に
入り込んでいくと快適な新雪の滑降が出来た。

白馬乗鞍岳を回り込んで天狗平に降りるところで、
K氏が一眼レフのモータドライブで連続写真を撮って
くれた。(下の写真)
お返しに、私も撮るが、モータードライブのようには
撮れなくて、申し訳なかった。


        上)稜線上の快適な滑り

 白馬乗鞍岳から天狗平への滑降(私)


この時はクラストした雪の上に、20cmほどの新雪が乗っている状態で、とても快適だった。

 

      天狗平から小屋への下りは、少々雪が重くなってきたが、快適な部類の滑降だった。
      成城ヒュッテに降り、戸締まりをして一晩お世話になった小屋を後にする。
      栂池スキー場を、馬の背から白樺ゲレンデに降りる。やはり山の大斜面を滑った後は、
      ゲレンデの人が多いところは嫌になる。まだ滑れる時間はあるが、今回のスキーツアーは終了。
      快適な雪質だったし、成城ヒュッテも快適だったので、楽しいツアーでした。
      もう少し新雪が深いと、より楽しい滑走が出来たのだが、これ以上望むのは贅沢か。

      岩岳の降籏さんのロッジに寄り、お風呂をよばれて帰京した。

 (注1)スキーの滑走面に張り付け、スキーを履いたまま斜面を登れるように細工をしたもの、昔はアザラシの皮を使っていた。
 (注2)ツアースキー用のビンディングに取り付けるアイゼン。歩行時に滑らないようにする道具。

      今回の使用マテリアル。スキー:ダイナミックVR27+チロリア・ツアー
                 ブーツ:ローバー
                 シール:コールテックス(トップフィックス)

     


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