ワックス講座 よく滑る板でスキーをしたいですね。

 

(2)滑走ワックスの選択

 

ワックス講座(1)で作り上げたスキーに、実際に滑るときに滑走ワックスを塗ります。

滑走ワックスは、その目的や雪質、雪温に会わせて選択します。

 

滑走ワックスの選択

練習・  練習用には、持続性が高く価格の安い物で良いと思います。お金が余っている人は高い物でも良いですが、、、
基礎用  各メーカーから出ているベースワックス+混合ワックス又は
     単体混合済みワックス(フッ素系orシリコン系)を用います。
     ベースがしっかり出来ていれば、一度のホットワックスで、一日持つでしょう。

試合用  試合用には、「タイムがお金で買える」ことが有ります(^_^;)ので、価格の高い物になりますね。
     基本的に日本の雪は島国であることから、湿度の高い雪が多いので、フッ素の混合比の高い物を
     ワックスメーカーのチャートに会わせて用います。(各メーカーの解説を良く読んで用いて下さい。)
     
※島国でもある日本では塩分の影響も考慮しなくてはなりません。
      塩分を含んだ雪は結晶が堅くなるので、ヨーロッパ、アメリカなどの内陸部の雪で選定された
      チャートより堅めのwaxをチョイスした方が滑るようです。

     試合のコース中で一番滑走性を生かしたいポイントに会わせて選択し、ホットワックスを1〜2回
     掛けます。

     さらに試合当日の湿度が高い場合には、フッ素100%のフッ素ワックスを、滑走前に生塗りします。

 

滑走ワックスの掛け方

準備   滑走面保護と酸化防止の為に塗りっぱなしにしてあるワックスを全て、プラスチックスクレイパーと
     ミックスブラシ又は
ボア(猪毛)ブラシでしっかりと剥がします。

練習・  練習用に選択したワックスをホットワックスし、充分板が冷えたらスクレイプして、プラスチックブラシ又は
基礎用  ボア(猪毛)ブラシでブラッシングして、ストラクチャー内に残ったワックスを落とします。

試合用  試合用にはそのコース中で一番滑走性を生かしたいポイント(緩斜面が長く続くところ等)に合わせ、
     選択したワックスをホットワックスし、充分板が冷えたらスクレイプして、馬毛ブラシで充分に
     ブラッシングします。 大事な試合ならばこれを何度か繰り返します。
     前日に雪温計でポイント毎に計っておくと参考になります。(当日も)

     当日の雪質が予測しづらいようであれば、想定できる範囲の中で低温用(堅いワックス)を選んだ方が
     良いでしょう。 なぜなら、高温用に想定して塗ったワックスで、はずれたときよりも、低温用に想定
     して塗ったワックスが当日気温が上がり、はずれてしまったときの方が滑ると言われているからです。
     ただし、基本は当日の雪温や雪質、に合わせて選定します。
     これ以外にも大気中の湿度、日射の有無、等々いろいろな要素でプロは決めているようですが・・・

試合直前 試合直前まで板を雪に埋めて冷やします。ゼッケンコールがあったら取り出して馬毛ブラシで軽く
     ブラッシングしておきましょう。

     気温が上がった場合や、湿度の高い場合には、フッ素100%のフッ素ワックスを、滑走前に生塗りする事に
     よって対応出来ます。
     生塗りした後、フエルトのポリッシャーで充分ポリッシュします。その後も馬毛ブラシでのブラッシングを
     忘れずに。

※ 滑走用に出来上がった板は、滑走面の保護機能があるストラップなどでしっかり止めて、滑走面同士が触れ合わ
  ないように保護して持ち歩きましょう。(家からゲレンデまで〜ゲレンデから家まで)

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